2013年9月11日水曜日

木の話その5

こんにちは、yamasi_taです。

漸く少し気候が和らいで秋らしくなってきましたね。
皆さんは秋といえば何を連想されますか?
私はきのこです。

今日、一年ぶりに山仕事に行ってきました。
「尾根マツ、沢スギ、中ヒノキ」という言葉をご存知でしょうか。



適地適木を言った言葉で、尾根筋には痩せた土地でも育つマツを、
水が好きなスギは沢筋に、そして中腹にはヒノキを植えなさいという意味です。

この山にも尾根にアカマツが数本生えています。
以前は住宅の梁に普通に使われていて、今でもリフォームで小屋裏をのぞくと、
うねっているマツの梁を良く見ます。
曲がりにあわせて巧に組んである構造を見るにつけ、 これはもう芸術品だと思います。

他の植物が生えない痩せ地に先駆的に進出するために、マツの根には菌が共生します。
この菌の子実体がきのこの王様マツタケです。…残念ながら、この山には生えていません。


  近年、マツノザイセンチュウによる松枯れで 、使えるものは無くなってしまいましたが、
それだけでなく、土地が肥えてきたことも一因ではないかと思います。
パイオニア植物は他の樹木との競争に勝てず消えていくのが運命です。

遷移による淘汰を思いつつ、今年も松茸の味お吸い物とエリンギで秋の風情を味わおうと思っています。




0 件のコメント:

コメントを投稿